安心社会の提案、堂々と 石巻地区消防本部、中堅職員7人が意見発表
消防職員が日頃の業務を通じて考えたことを発表する「石巻地区消防職員意見発表会」が12日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開かれた。
石巻地区消防本部の中堅職員7人が参加し、それぞれ5分間で意見を発表。救急車を運転する機関員の技術向上を目指した検定試験や、火災発生時などに避難に戸惑う住民を減らすための住民広報員の導入などを提案した。
最優秀賞には石巻消防署西分署の武山剛丈(たかとも)さん(34)が選ばれた。発表のタイトルは「より良い職場環境を求めて」。数年前に後輩職員が厳しい指導を頻繁に受け苦しんだ体験を目撃したことから、互いの意思疎通が不十分だとパワーハラスメントになり得るとし、他者評価を数値化する「360度評価」の実施を提案した。
職務に対する体力や技術力、コミュニケーション能力などを、先輩や後輩らさまざまな立場の人から評価されることで、自分を客観的に見ることができ、適切な指導にもつながると主張。「職員のモチベーションアップにもつながる。厳しい職場環境だからこそ、言葉遣いや態度には気を付けなくてはならない」と訴えた。
武山さんは25日に仙台市消防局で開かれる県大会に出場する。
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