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色彩模様いしのまき <白> あん包むもっちりの皮 石巻名物「ちゃきん」(石巻市築山)

各工程を分担して作られるちゃきん。店舗のほか、石巻市の道の駅「上品の郷」やいしのまき元気いちばなどに並ぶ

 鉄板に伸ばした生地が焼き上がり、手際よくこしあんを包む。真っ白な三角形が板の上に美しく並んだ。石巻名物の生菓子「ちゃきん」。石巻市築山1丁目の加藤菓子店では毎朝、親子3代が作業を分担し、他の菓子と同時進行で作る。

 皮は小麦粉や餅粉、砂糖などで作り、手作りのこしあんは生あんに砂糖などを加えて練り上げる。皮は厚め、あんもしっかりめの硬さに仕上げられている。

 東日本大震災で店舗兼住宅が被災。生地を焼く鉄板も変形したが、直して使い続ける。創業70年を超える老舗の3代目加藤喜美雄さん(59)は「長年作ってきたもの。毎日変わらず同じ味になるようにしている」と話す。伝統の味は守られていく。

手作りのこしあんを一つ一つ丁寧に包む

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