地域課題の意識共有 福祉や防災対策など議論 石巻市議会と女性市民グループ
石巻市議会と市民グループ「石巻を考える女性の会」の懇談会が24日、市役所で開かれ、高齢者の孤立や空き家、防災対策などをテーマに議論した。
議員と女性の会の会員それぞれ10人が参加した。会員は能登半島地震に触れ「被災者は高齢者が多い。石巻でもますます増えていくので、自分ごととして考えたい」と問題提起。「空き家が多く、放火などが怖い」「助け合いが必要なのは分かるが、子ども会などの地域活動が減り、どういう世帯がいるのか見えにくくなった」といった声が上がった。
市議側からは「市は空き家バンクを開設するなどして若い世代とのマッチングを進めている。空き家に入居した世帯も何軒かある」「半島部は高齢化率がより高いが、漁業をしていて元気。生きがいづくりが重要だ」などの意見が出た。
防災に関しては、会員は「逃げる場所が少なく、すごく不安がある。地震や津波がいつあるか分からず、子どもが自分で避難先を判断できるかが心配だ」と語った。
市議は「自分の命は自分で守ることをまず考え、もう一歩進んで考えてほしい。市の周知も不足している」と述べた。
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