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人材育成、厳しさ深刻 石巻圏域育成推進協、保育・学校関係者と意見交わす

 石巻圏域保育・教育人材育成推進協議会が26日、石巻市南境の石巻専修大で開かれた。2市1町の教育長や石巻市内の小中高の校長、幼稚園、子ども園、石巻専修大の関係者ら約20人が出席。保育、教育に携わる人材の不足や課題について、それぞれの立場から意見を述べた。

 人材不足について、校長らは「産休や病気などで休んでいる教員の代わりに、定年で退職した経験者にお願いしている学校がある。講師を探しているが、見つけかねている」と厳しい現状を語った。

 子ども園や保育所の関係者も「保育の質を向上させるため職員を研修会やセミナーに参加させたいが、人員不足で断念してしまうケースもある。勉強の機会も減ってしまう」と話した。

 石巻市の宍戸健悦教育長は「保育、教育は地域の未来をつくる仕事。希望者にやりがいを知ってもらう機会を設けるなど課題を解決したい」と語った。

 女川町の平塚隆教育長は「近年は教師になりたいという子が減っている。魅力のある人に大人がならないといけない」、東松島市の志小田美弘教育長は「教師、保育士を増やすには石巻専修大の存在が重要。今以上に連携することが大切になる」と述べた。

 協議会では教師や職員と保護者のコミュニケーションの取り方などについて話し合われたほか、昨年8月に実施した石巻専修大の教師力向上セミナー「いしのまき教師塾」の成果も報告された。

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