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(807)骨格の弾けて戻る嚏かな/川田果樹(2003年~)

 嚔。クサメと読む。くしゃみの古い言い方で、冬の季題だ。さあこの句、まさに大くしゃみ。爆発音を発して身体が前につんのめり、直ちに元の姿勢に戻る様子がいきいきと一句になった。他人の大くしゃみを観察しているというよりは、自画像的な諧謔(かいぎゃく)と見たい。と言うのも、下五の切れ字「かな」は俳句全体に余…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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