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石巻ゆかりの俳優登場、演劇プログラム「FISH BOOK」(下) 小林四十さん

シアターコント「BLUE 3 COMEDIES」 小林四十さん

自作のシアターコント3本を持って古里公演に臨む小林さん

 「ジャンルは喜劇。誰が見ても分かるものをやりたい」

 正月に石巻市渡波の実家に帰省していた俳優小林四十さん(48)=東京都=。待ち合わせた場所で開口一番、古里で芝居することの抱負を熱く語りだした。

 初めて古里で舞台に立ったのは2019年の「第4回いしのまき演劇祭」だった。その時は一人芝居で、詰めかけた観客をくぎ付けにした。客席には家族や知人、同級生の姿があった。

 「今回はまた違う小林四十を見せたい。水希友香、中村高華という2人の俳優仲間とのユニット『神とイエローケチャップ』による『BLUE 3 COMEDIES』を上演する。私が書いた3本のショートコントを届ける」

 名付けて「シアターコント」。「演劇とコントの中間のようなもの。笑いを取りながら、ちょっとしたストーリーがある。つまり演劇とコントのいいとこ取りをした」

 3本のタイトルは(1)嘘でいいから(2)カントリーガール(3)漫画家とは-である。

 (1)は「ウソには良いウソと悪いウソがある。そこから生まれたコント」、(2)は「上京したばかりの時に私自身が抱いた地方コンプレックスを反映させた」、(3)は「マンガの街・石巻に私がささげるコミック・ラブストーリー」という。

 意識したのがライトで、おしゃれな感覚のシアターコント。「だから作風に合わせて今日は私も帽子と服、バッチリ都会風に決めてきた」と笑う。何度も強調したのが「初めての人も若い人も楽しめる舞台空間にしたい」だった。

 初舞台を踏んでから今年が25周年。東京を拠点に活動してきた。今、シアターキネマティカ(石巻市中央1丁目)がある。「古里への足がかりができた。今回を第一歩にしたい」

<10、11日「BLUE 3 COMEDIES」>

 脚本・演出は小林四十さん。10日午後6時、11日午後2時、シアターキネマティカ。上演時間は約90分。

 料金は一般1500円(リピーター割は500円引き)。3、4日の「ゴールデンバット」と合わせた2公演セットは2000円(予約のみ)、高校生以下は無料。各回定員30人。全席自由。未就学児の入場不可。

 予約・問い合わせは0225(98)4765=水・金・土・日曜の午前11時~午後5時=。メール(希望の公演、名前、人数、予約の種類を明記)はkinema@r-ishinomaki.net

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