石巻・渡波で意見発表会 小中学生や住民ら12人、地区の魅力発信策など提案
第51回渡波地区意見発表会が4日、石巻市渡波公民館で開かれ、地区の小中学校生や地区住民ら12人が、渡波の未来や将来の夢などについて意見を述べた。
「人とのつながりを大切にし、自分のしたいことばかりを要求せず、相手の願いや希望に寄り添っていきたい」
渡波小6年の石垣梨世さんは「十年後の渡波を盛り上げる」と題して発表。渡波の魅力をもっと多くの人に知ってもらうため、パンフレットとマスコットキャラクターの作成などを提案した。実現に向けて「さまざまな人の協力が必要」と地域の結束を訴えた。
病気をきっかけに感謝の気持ちを表すことの大切さを考えるようになった宮城水産高1年の阿部吏恩(りおん)さん。学校生活に不安がある中で先生やクラスの友人たち、両親の助けがあったという。「支えがあったからこそ不自由のない生活がある。何でもあって当たり前ではない。感謝の気持ちを忘れずにいたい」と語った。
意見発表会は青少年の健全育成とより良い街づくりのために、渡波公民館利用団体連絡協議会と市渡波公民館が主催している。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止や文集の作成のみだったが、今年は4年ぶりに対面で開催した。同協議会の小野寺照子副会長は「緊張すると思いますが、寒さに負けず堂々と発表してください」とあいさつした。
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