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「学びの多様化を」 不登校考える、石巻でシンポ 当事者の体験聞く

誰もが安心して学べる教育環境について考えたシンポジウム

 不登校の体験談を聞き、一人一人に合った学びの場について考えるシンポジウムが4日、石巻市穀町の市ささえあいセンターで開かれ、不登校の児童、生徒や保護者、教職員、教育支援団体の関係者ら約70人が参加した。

 不登校の小学生と中学生1人ずつが、学校に行けなくなった理由や現在通うフリースクールでの過ごし方などを語った。いじめを受けたことがきっかけだったという中学生は「理由を言わない自分が悪かったけれど、家族に『学校に行け』と言われるのは嫌だった」と振り返った。

 小学生はフリースクールでの生活について「実家みたいで、初日から楽しかった。(スタッフが)『どんなことでも相談して』と言ってくれたのがうれしかった」と話した。

 不登校の子どもの保護者2人も登壇した。現在は通信制高校に通う子どもの母親は「学校に行けなかったからいろいろな人に出会え、経験ができたと今は思える」と強調。フリースクールなどで学ぶ小学生の母親は「学校だけが学びの場ではないと子どもを見ていて分かった。もっと幅広い学び方ができるようになってほしい」と訴えた。

 当事者の話を踏まえ、参加者同士が不登校や学びの場づくりを議論した。シンポジウムはフリースクール運営団体や教職員ら有志でつくる任意団体「まずは石巻から『不登校』という言葉をなくしたいネットワーク」が主催した。

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