救急出動1万267件 石巻地区消防本部、発足以来最多 2023年まとめ
石巻地区消防本部は、2023年に石巻地方で発生した火災件数と救急車の出動件数をまとめた。火災は55件で前年を8件上回った。一方、救急出動は1万267件(前年比882件増)と1万件の大台を超え、同本部が発足して以来最多となった。
火災は、建物が28件(6件増)、車両が12件(3件増)、船舶が1件(1件増)、その他枯れ草や電柱配線の火災が14件(3件増)。たばこの火や車の排気管、電柱の配線から燃え広がるケースが多かった。死者は4人、負傷者は6人でいずれも前年より1人多かった。
救急出動件数が大きく増加したことについて同本部は、夏場の猛暑による熱中症のほか、新型コロナウイルスが5類に移行したことにより多くのイベントが復活するなど、人の動きが活発になったことが原因とみている。
同本部は住宅火災警報器の設置を勧めるとともに、電池が切れる前の交換を呼びかけている。また救急車の適正利用を広めるため「おとな緊急電話相談」の♯7119(平日午後7時~翌日午前8時、土曜午後2時~翌日午前8時、日・祝日24時間)の利用をPRしている。
自動体外式除細動器(AED)が必要になった時は近くの設置場所が分かるオンラインマップを活用することもできる。
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