復興や健康づくりで連携 石巻市とライオン、第2期協定結ぶ 口腔ケア、植樹活動を報告
東日本大震災からの復興や市民の健康づくりなどで協力する、石巻市と大手生活用品メーカー「ライオン」の活動報告会が市役所であった。両者が結ぶ包括連携協定の締結期間が満了となったのを受け、第2期協定を締結した。
ライオンから小林健二郎・取締役上席執行役員、各担当者らが参加。斎藤正美市長は「震災で支援を頂き、協定に基づく取り組みを幅広く進めてきた。今後もさまざまな分野で連携したい」とあいさつした。小林氏は「復興支援の後も微力ながらお手伝いしようと今に至り、口腔衛生で活動の成果が出てきた。元気な石巻として発展してほしい」と話した。
各担当者は協定締結以降の活動を紹介。健康分野は口腔(こうくう)ケアを推進し、市内の12歳の平均虫歯本数が2018年は1.83本、22年は1.20本と減少した。DVDなどを使った授業で歯磨きの仕方などを学ぶ「全国小学生歯みがき大会」に、23年は市内32校が参加。2年連続で全校が取り組んだ。
石巻南浜津波復興祈念公園の植樹活動では、目標の1万本に到達したことを報告。これまで市民や社員らが参加し、5年間で計1万709本を植えた。
両者は19年1月に3年間の協定を締結。新型コロナ禍による活動の停滞などを踏まえて2度延長し、計5年とした。報告会は1月19日にあり、同月27日の締結期間満了を前に第2期協定を結んだ。
連携事項として観光振興に関する項目を追加。健康づくりや災害対策などを継続し、今後は石巻専修大との連携や植樹エリアのメンテナンスを検討する。
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