能登半島地震 石巻市教委・相沢主事、県派遣チームに加わり能登町へ 「切れ目ない学校支援を」
県内の教員らでつくる「災害時学校支援チームみやぎ」が、能登半島地震で被災した石川県能登町の教育現場を支援するためメンバーを派遣している。石巻市の小学校で教壇に立ってきた市教委の社会教育主事、相沢洋之さん(47)は1月23~27日、派遣メンバーに加わった。東日本大震災の経験を基に校舎が被災した小学校で活動し「今後も切れ目のないサポートが必要だ」と話す。(及川智子)
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■発足後、初の活動
2019年に発足したチームが被災地で活動するのは初めて。研修を受けた教員や養護教諭、事務職員が6日時点で169人登録されており、災害時に震災の教訓を生かして教育現場の復興を後押しするため現地へ赴く。今回の派遣先は、被災自治体を一対一で支援する県の対口支援先が能登町となっていることから決まった。
町内では1月22日に授業を再開。相沢さんは県松島自然の家(東松島市)の社会教育主事、涌谷高教諭と3人で23日に石川県に入り、翌24日から担当校で3日間活動した。地震の被害で校舎が使えなくなり、近くの松波中で授業をしている松波小での活動を希望。震災時の体験として、校舎を借りる側も貸す側も使用範囲などで気を使うと聞いていたため、より大変な思いをしている学校をサポートしたいとの思いがあった。
必要なことを聞きながら、松波中の廊下と階段の掃除をはじめ、松波小の教材や図書の整理、給食の配膳などを手伝った。要望を受け、新聞を教育に活用するNIE活動の職員研修も行った。
■衛生改善、気を配る
相沢さんはこれまで石巻市大川、釜、湊の各小学校などで勤務し、震災当時は津波被害を受けた石巻小に勤めていた。「当時は校庭の泥をかいたり、掃除をしたりしてもらった。ありがたかった」と言い、支援する側に回った今回、衛生面の改善にも気を配った。
松波小の宮本秀人校長は「教職員の手が回らず疲れもピークだった。掃除から教材の整頓までしてもらい本当に助かった」と感謝する。
■職員ケアも必要
通常通りに授業ができないだけでなく被災した教職員もおり、相沢さんは心のケアの必要性を感じているという。
「能登町の先生方はすごく立派に授業をしていたが、職員室ではこちらから聞かなくてもふと被災状況を話してくれることがあった。もっと長くサポートしたかった」と言う相沢さん。予定の活動を終え「今後も切れ目なく部隊を派遣する必要がある。先生方や児童生徒に寄り添い、それぞれの事情や悩みを聞いたり見守ったりすることが大切だと感じた」と話した。
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