ホヤ好き結集！　石巻でファンミーティング、初開催　県内外から40人

　石巻市内外のホヤ愛好者や生産者らでつくる一般社団法人「ほやほや学会」は３日、ホヤの認知度向上を目的としたイベント「第１回ほやファンミーティング」を同市中央２丁目のＩＲＯＲＩ石巻で開いた。

　県内外から約４０人が集まり、夏と冬のホヤの刺し身を食べ比べたり、ホヤの加工品を味わったりした。漁師や加工会社の社長らは提供したホヤについて解説。映画「さよならほやマン」の庄司輝秋監督も出席し、映画撮影の裏話を披露した。

　東京都世田谷区から訪れた武田美亜さん（４４）はホヤのネックレスを身に着け参加。「解凍したホヤを初めて食べたが、生と遜色なくおいしい。卵巣のある冬のホヤも初めて食べた。臭みがなく、クリーミー。おいしい加工品があれば買って帰りたい」と語った。

　珍味「ほや酔明」を製造・販売する同市の水産加工会社、水月堂物産の阿部壮達社長（４２）は「ホヤ好きの声を聞けることはなかなかなくありがたい。交流して、商品のアイデアがほしい」と話した。

　ほやほや学会の田山圭子会長は「ホヤ好きはどうしてもマイナー。ファン同士がつながることで輪が広がって（ホヤのことを）友達にも伝えてほしい」と期待した。