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目的達成の具体化を スポーツ指導者、子どもの上達術学ぶ 石巻で研修会

耕人塾顧問の木村さんがスポ少の指導者や母集団の在り方について講演した

 石巻地区スポーツ少年団母集団・指導者研修会兼石巻地区スポーツ少年団役員研修会が3日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)であった。

 元石巻専修大教授で、子どもたちを対象に地域貢献できる人材の育成を目指している「耕人塾」顧問の木村民男さんが「これからのスポーツ指導者と母集団のあり方」を演題に講演。石巻地方のスポ少指導者や保護者、役員を中心に約70人が参加した。

 剣道を長年指導している木村さんは、中学校教諭時代に出会った生徒とのエピソードを紹介。「指導者がどれだけ声をかけても、子どもたちの心が動かなければ強くなれない。学校教員だけではできる事は限られ、保護者や地域の協力で続けてこられた」と話した。

 スポーツ少年団などの指導者に対して、「目標は達成時期を定め、具体化するのが大切。子どもたちが自ら進む方向を決められることが主体性。欠点も含めて、子どもたちのことを何とかしてあげたいと思えることで、いつ何を言えばいいか分かるはずだ」と呼びかけた。

 母集団には「どんなスポーツをしたいかは子ども自身に決めてもらい、保護者は相談に乗ってほしい。送り迎えだけでなく、子どもと一緒に成長し、楽しんでほしい」と助言した。

 研修会は、スポ少の活動や組織を育成、支援する各市町の本部役員、事務担当者、母集団らを対象に、講演を通して指導法などを学び資質の向上や活性化を図ろうと開催。スポーツ協会、県スポーツ少年団、石巻地区スポーツ少年団連絡協議会が主催した。

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