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津波避難タワー建築工事など防災対策6億4261万円 東松島市、2024年度当初予算案を発表

 東松島市は9日、2024年度一般会計当初予算案を発表した。総額227億8300万円で、23年度当初予算比0.3%の減。5カ年の総合計画後期基本計画(2021~25年度)の4年目であることから、計画に掲げた目標達成に向けて予算を編成した。歳出のうち投資的経費が23.38%の53億2635万円で、渥美巌市長は「積極的な予算を組んだ」と説明した。

 歳出では、津波避難タワー建築工事などの防災対策整備事業に6億4261万円、大曲小の改築工事など小学校施設整備事業に9億7734万円を計上した。三陸沿岸道上り線矢本パーキングエリア隣接地に、11月以降の開業を予定する道の駅の整備事業には5400万円を措置した。

 主な歳入は、市税が0.02%増の39億3827万円、地方交付税は1.25%減の57億4600万円、市債は29.16%減の21億4890万円を見込む。

 特別会計を合わせた当初予算案の総額は0.3%増の315億1787万円。市は15日開会の市議会2月定例会に当初予算案、教育委員人事案、条例議案など計26議案を提出する。

 渥美市長は9日の定例記者会見で「人口減少が一段と厳しく、職員一丸となって対策を前に進める」と強調。道の駅整備について「高速道から直接乗り入れできる全国的にも珍しい施設。一定の集客が見込める上、1次産業の付加価値を高めていける」と述べた。

3.11追悼式、午後2時半開始

 東松島市は9日の定例記者会見で、東日本大震災から13年となる3月11日に開く市追悼式の概要を発表した。発生時刻に合わせ、市コミュニティセンターで開催する。

 午後2時半に始め、渥美巌市長が式辞し、地震発生時刻の同46分に黙とうする。来賓が追悼の辞を述べた後、遺族ら参列者が献花する。式典は約1時間を予定する。

 犠牲者の十三回忌に当たった昨年は、市内各地の法要や追悼行事に配慮し、市追悼式は地震発生時刻と重ならないように午後1時から開催した。

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