東松島市議会、開会 市長が所信表明「総合計画、確実な達成目指す」
東松島市議会2月定例会が15日開会し、渥美巌市長が2024年度市政執行の所信を表明した。25年度で計画最終年度になる第2次総合計画後期基本計画について「計画目標の確実な達成を目指し各種取り組みを推進する」と述べた。市は総額227億8300万円の24年度一般会計当初予算案(前年度比0.3%減)など26議案を提出した。
予算案は、市矢本運動公園内に整備する津波避難タワーの建設事業費に3億7380万円を計上。東北電力女川原発(女川町、石巻市)の重大事故時に避難退域時検査場所を設ける市鷹来の森運動公園の通路などの工事費2億454万円も盛り込んだ。
市図書館の増築、改修工事費に1億6200万円を措置。大溜公園など4公園のバリアフリー対策工事費1億5500万円なども盛り込んだ。
初日は条例改正案など18件を原案通り可決した。市消防団条例の一部改正では、なり手不足に対応し、団長、副団長、分団長の定年を65歳から70歳に延長。火災の出動、警戒に従事した団員に4時間以上8000円、4時間未満4000円の報酬を新たに支給する。
教育委員は任期満了となる木村和彦氏(59)=東松島市赤井=の再任に同意した。三陸沿岸道上り線矢本パーキングエリア隣接地に11月の開業を予定する道の駅の指定管理者に東松島観光物産公社を指定する議案は関連委員会に付託した。
会期は3月8日までの23日間。一般質問は2月19~21日の3日間で、26日に会派代表質問がある。
所信表明要旨
<道の駅拠点に観光振興>
2025年度に最終年度を迎える第2次総合計画後期基本計画の目標達成に向け、各種の取り組みを推進する。
11月開業を目指す道の駅の魅力的な運営を図り、1次産業の活性化と観光振興につなげる。野蒜海岸を活用したビーチスポーツを推進する。
学校給食費は保護者の負担軽減に向け補助額を拡充し、約半額になるよう支援する。旧矢本中央幼稚園を改修して6月に開所する「地域福祉交流プラザ(仮称)」を拠点に、高齢者、障害者らの複雑化する支援ニーズへの対応体制を整える。
本年度で開館30年になる市図書館の増築・改修工事に着手する。市内の遺跡の出土遺物を適切に管理する文化財収蔵施設を奥松島縄文村歴史資料館敷地内に整備する。
津波避難タワーの建築に着手し、内陸部に向かう避難道路の整備に向けた調査設計を進める。来年に施行20周年を迎える市制の取り組みをまとめた市史の発刊に向け、市史編さん室を設置する。
これまで実施した施策の確かな成果を市民に実感してもらえるよう、市議会と連携し、職員と一丸となって市政運営にまい進する。
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