(821)料峭(れうせう)や獣のごとく束子(たはし)ある/正山小種(1995年~)
「料峭」は春風が肌にうすら寒く感じられるさまを言う。マニアックな季題だが、「春寒」のこと。風の寒さの中でも、お日さまのぬくもりはやはり、春。そして、春は動物たちが冬眠から覚め、虫たちが穴を出てくる季節。ポンと置かれた束子も、まるで冬眠から目覚めた動物たちのように動き出しそうだ。「獣のごとく束子ある…
関連リンク
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