二十歳の誓い、力強く　石巻手をつなぐ親の会が「祝う会」　34回目、最後の開催

　障害のある子どもの親で組織する「石巻手をつなぐ親の会」は１１日、本年度２０歳を迎えた人を対象にした「成人を祝う会」を、石巻市千石町の石巻グランドホテルで開いた。９人の対象者のほか、その保護者や障害者施設の管理者、指導者ら５７人が出席し、成長と門出を祝った。

　対象者一人一人は名前を呼ばれるとスーツ姿や晴れ着で入場。社会福祉法人石巻祥心会の利用者が和太鼓の演奏でオープニングを飾った。

　壇上に上がった対象者は、花束と記念品の時計を受け取り「頑張ります」「ありがとうございました」などとお礼や誓いの言葉を述べた。

　成人を祝う会は３４回目。会員が高齢化している上、個人情報保護で対象者の情報を入手するのが困難になったことから、今回を最後の開催とした。

　阿部正春会長（６８）は「最後の開催は残念。今後は（一般の成人式に障害者も含めて）考えてもらえれば」と語った。