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(824)不動滝春の音して落ちにけり/石川暉子(1937年~)

 滝の名前は不動滝。不動明王をお祀(まつ)りしてあるからだと思うが、こうして「春の音して落ちにけり」と言われると、躍動感と名前のギャップが何だか面白い。冬の滝はどこか神々しい。俳句の世界では、冬の山は「山眠る」と言う。滝も不思議と静かな感じ。しかし春の山は「山笑ふ」。滝も山が笑い声を立てているように…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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