(825)十六歳は時限爆弾花ぐもり/大高翔(1977年~)
作者の10代の句です。私の学生の頃を振り返ると、気持ちがうまく言えなかったり、自分の寂しさに気付けなかったり、心に溜(た)め込むものがあったと思います。鬱屈(うっくつ)がいつか爆発しそうと、時限爆弾というのもよく分かります。花ぐもりとは桜が咲く頃の曇りのこと。美しい花を愛(め)でるのに、曇り空では…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。