石巻・北村小、4月に150周年 卒業生3人が記念誌制作 母校の歩み、鮮やかに
石巻市北村小(児童59人)が4月17日に開校150周年を迎えるのを前に、卒業生有志が記念誌を制作した。学校の歴史やかつての校舎を再現したイラストなどを盛り込み、母校の歩みを色鮮やかに振り返ることができる。
記念誌はA4判、26ページ。開校から現在までの年表や歴代校長の写真、在籍児童数の推移、2003年の宮城県連続地震で受けた被害の様子などを紹介する。1977年に発行された冊子「北村百年の歩み」を基に、地元住民らの協力を得て制作した。
モノクロ写真で残されていた木造の旧校舎をカラーイラストで描いたり、郷土の教育発展に尽力した元校長の木村匡氏や斎藤荘次郎氏の写真を一部カラーに復元したりと工夫も凝らした。
制作に関わったのは、いずれも64年度の卒業生で、第18代PTA会長の高橋保芳さん(72)、第17代会長の本郷敏朗さん(72)、元同校教養部長の渡辺俊夫さん(72)の3人。21日に同校を訪れ、記念誌を金(こん)祐子校長へ手渡した。
高橋さんは大沢南部神楽を児童たちに指導する中で「母校のために何かしたい」と思い、制作を決意。昨年8月から構想を練って作成を進め、今月16日に完成した。
高橋さんは「北村小に通った親子3代、4代で振り返ってもらえる。ぜひ学校の歴史を語り継いでほしい」と語った。金校長は「150年の重みを感じる。地域の方々が北村小をこんなに愛してくれていることが分かった」と感謝した。
記念誌は200部印刷し、130部を同校へ贈った。残りは今後、地元の民生委員や企業に配布する計画。希望者は高橋さんへ連絡する。連絡先は080(5572)2043。
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