いしのまき大賞決定 映画監督 庄司さん、ファーム・ソレイユ東北、アーク溶接工 高橋さん
産業や文化、スポーツなどの分野で著しい功績を上げ、石巻市の活性化やイメージアップに貢献した個人、団体を表彰する「第17回いしのまき大賞」の受賞者が決まった。本年度は映画「さよなら ほやマン」を手がけた同市湊出身の監督庄司輝秋さん、国産紅茶「kitaha(キタハ)」を展開するファーム・ソレイユ東北=石巻市旭町=、「現代の名工」に選ばれた宮富士工業=同市大街道東2丁目=の高橋茂男さんが選ばれた。
庄司さんは同市網地島で撮影した自身初の長編映画「さよなら ほやマン」が昨年11月、全国50館で公開された。東日本大震災で両親が行方不明になった兄弟が苦悩や葛藤を乗り越えて成長する物語は多くの感動を呼んだ。地元特産のホヤの知名度を高め、水産業振興にも一役買った。
ファーム・ソレイユ東北は同市旭町の「お茶のあさひ園」を経営する。2017年に開発した桃生茶を使った国産紅茶キタハは、19年の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)や昨年の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で提供されるなど高い評価を得ている。22年には桃生地区に自社工場を構え、完全な「メイドイン石巻」の商品として地域の魅力を発信している。
アーク溶接工の高橋さんは、優れた技能を生かして産業振興に貢献してきた第一人者を顕彰する23年度厚生労働大臣表彰「現代の名工」に選ばれた。県溶接技術競技大会でも4回の優勝を誇るなど、高い技術を有する。
表彰式は同市千石町の石巻グランドホテルで3月4日、石巻商工会議所会員大会内である。今回は地元企業や市民から7個人・団体の推薦があった。選考委員会が審議し、石巻商議所常議員会で受賞者を決めた。
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