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移住と継業考える 東松島で座談会 自治体関係者ら、秋田の先進例に学ぶ

登壇者の話に石巻地方2市1町の職員らが耳を傾けた

 石巻地方への移住促進や事業承継を考える座談会が、東松島市コミュニティセンターで開かれた。地元自治体や金融機関の職員ら約60人が参加し、地域産業の現状や先進事例を情報共有した。

 1部では北秋田市商工観光課と能代市総合政策課の職員が登壇し、事業継業支援に取り組むココホレジャパン(岡山市)と連携した取り組みを紹介した。両市は老舗菓子店や用品店などの相次ぐ廃業を受け、後継者募集や継業支援に乗り出している。

 職員は「後継者が事業を続けられるようなサポート体制が重要」「すぐに収入が見込めない事業後継者が隣町で副業をできるようにするなど、自治体間で協力すればもっと呼び込める」などと意見を述べた。

 2部では石巻地方の商工会関係者が登壇。事業者支援の現状に触れ「事業者は経営が厳しくても教えてくれず、手遅れになってから相談に来る。なるべく早く周囲に打ち明けてほしい」と呼びかけた。

 座談会は東松島市が主催し、5日に開かれた。市は2022年、ココホレジャパンが展開する継業支援サービスと連携し、後継者不在に悩む事業者と移住希望者をマッチングする「継業バンク」を開設した。

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