(837)風花や足湯に妻をおきざりに/小菅白藤(1930年~)
雪雲のない青空の下、風に吹かれて飛ぶ雪が風花です。天から降るのではなく、遠い雪嶺(せつれい)などから運ばれてくる雪ですので、空が晴れ渡っているのにどこから来た雪なのだろうと不思議な気持ちになります。ご夫婦二人で足湯につかっていたようですが、妻を置いて自分は他のところへ移動してしまいました。足湯に飽…
関連リンク
- ・(836)草餅の黄粉溢れる書道室/桜井優月(2005年~)
- ・(835)春風の重い扉だ/住宅顕信(1961~1987年)
- ・(834)雛の灯を消せば近づく雪嶺かな/本宮哲郎(1930~2013年)
- ・(833)野火を見るわがたてがみの白交り/世古諏訪(1928~2021年)
- ・(832)新聞が新聞紙となる春の夜/宇多喜代子(1935年~)