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震災身元不明者の冥福祈る 宗派超え、石巻仏教会の僧侶ら30人

身元不明の震災犠牲者を弔った慰霊法要

 11日で東日本大震災から13年となるのを前に、曹洞宗県第13教区と宗派を超えた寺院組織の石巻仏教会は6日、石巻市南境の石巻第二霊園納骨堂前で身元不明の震災犠牲者の慰霊法要を行った。市内外から宗派の異なる約30人の僧侶が参列し、身元不明者の冥福を祈った。

 僧侶たちは般若心経を読経。祭壇の前で1人ずつ焼香し、手を合わせた。斎藤正美市長も列席した。

 慰霊法要は2012年に始まり、現在、石巻第二霊園納骨堂に収蔵されている身元不明の遺骨は27柱。20年7月に1柱の身元が判明したのを最後に引き渡し先が見つかっていない。

 石巻仏教会の桜井法昭会長(石巻市吉野町1丁目、慈恩院住職)は「身元不明の方々が一日でも早く帰る場所が見つかるように祈った。成仏することを心から願う」と話した。

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