(841)故郷(ふるさと)の春夕焼は弔旗なり/土見敬志郎(1935年~)
作者の故郷は塩釜市の寒風沢島。東日本大震災の大津波で甚大な被害に遭った。弔旗は弔意を表すために掲げる旗だが、島全体を染め上げるような春の夕焼けが今は弔旗となって包んでいる。句集のあとがきに「私の胸の中にある懊悩(おうのう)と訣別(けつべつ)するには何かを書き残さなければとの切実なる思いが潜在意識と…
関連リンク
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