冷凍食品製造工場、東松島に完成　最新の調理設備導入　マルヒ食品

　東松島市のグリーンタウンやもと工業団地に、給食事業などを手がけるマルヒ食品（大崎市）の冷凍食品製造工場が完成した。現地で２月２６日、完成披露式があり、関係者約６０人が出席した。

　工場は鉄筋２階で延べ床面積は２６４３平方メートル。昨年５月に着工し、今年１月に完成、稼働した。総事業費は約１１億７０００万円。国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用した。

　最新の調理設備を導入し、冷凍弁当を１日２万食以上製造できる。冷凍野菜などの食品はペーストや加熱処理など食材に合わせて加工。県内の介護施設や保育所、学校給食センターなどに卸す。

　従業員は約５０人で、一部は新たに雇用する。食品安全管理の国際規格「ＦＳＳＣ２２０００」の取得準備も進める。

　阿部幸也代表取締役は「トレーサビリティー（生産流通履歴）を意識して農家や加工業者などと手を組み、質の高い商品を作っていきたい」と話した。

　同団地への進出は６社目で、約１０年ぶりの新規立地になった。