「風化させない」 伝承誓い、黄色いハンカチ1000枚掲揚 JR女川駅前
東日本大震災からの復興や伝承への思いを込めた黄色いハンカチ約1000枚が11日、女川町のJR女川駅前に掲揚された。
震災犠牲者の冥福を祈り、記憶の伝承や風化の防止につなげようと、町民有志でつくる「女川裏方一座」が2018年から実施している。
ハンカチには町民らが「忘れない 忘れさせない 3.11」「Fight女川」などのメッセージを記した。能登半島地震の復興への願いや応援の言葉もあった。ハンカチに記入できるスペースを女川駅前に設け、当日町を訪れた人たちも思い思いの言葉を記した。
「たくさん笑えますように」と書いた女川中2年の佐竹杏優(あゆ)さん(14)は「笑顔があれば楽しい気持ちになれる。みんなで笑って楽しく過ごせるように思いを込めた」と話した。
裏方一座代表の加納純一郎さんは「震災から13年が経過し、風化させないためにもハンカチの掲揚を続ける意味がある。あの日を忘れない一つのきっかけになればうれしい」と語った。
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