風船に思い込め 石巻・祈念公園で3.11のつどい 見守って、いつまでも
石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園内の「がんばろう!石巻」看板の前で11日、「3.11のつどい」があった。多くの市民が集まり、犠牲者を思いながら風船を空へ放った。
市震災遺構門脇小のリチャード・ハルバーシュタット館長が震災当時の体験や今の心境を発表。参加した子どもたちが「天国に行った皆さんへ」「能登の皆さんへ」などと題した手紙を読み上げた。
地震発生時刻にはサイレンに合わせて黙とう。蔵王町のシンガー・ソングライターの幹mikiさんが「祈りのうた」を無伴奏で歌い上げ、参加者は約550個の風船にそれぞれの思いを乗せて飛ばした。
会場には「今日に感謝」「共に頑張りましょう!」などとメッセージが書かれた紙の灯籠約4000個を並べ、夕方に明かりをともした。
主催した実行委員会の黒沢健一委員長(53)は「13年たっても遺族の苦しく、つらい思いは変わらない。次の犠牲者を出さないために、学生や市民有志と共に静かな祈りの場をつくっていきたい」と語った。
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