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グッドカンパニー大賞 優秀企業賞にKLS、石巻地方で初 奨励金、能登に寄付

奨励金を義援金として寄託した今野社長(左から2人目)

 石巻市小船越の特殊光源開発製造「河北ライティングソリューションズ(KLS)」が公益社団法人中小企業研究センター(東京)が表彰する「グッドカンパニー大賞」で、本年度の優秀企業賞に選ばれた。ハロゲンランプ製造のノウハウを生かした高い技術力が評価された。

 半導体製造装置向けでは、米国の大手メーカーなどに製品を供給。血液分析装置用製品は国内トップシェアを誇る。全国の空港の航空灯や、市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)を含むホール施設の舞台照明なども手がける。

 表彰では、高い技術力や業績に加え、東日本大震災後にベトナムに工場を新設した事業継続計画(BCP)への対応や、地元雇用や女性活躍に積極的な点なども評価された。

 グッドカンパニー大賞は全国の優れた中小企業に贈られる。KLSはグランプリに次ぐ優秀企業賞(北海道・東北地区)に選ばれた。石巻地方の企業が同賞を受けたのは初めて。

 KLSは同賞の奨励金50万円を能登半島地震の義援金として市に寄託した。今野康正社長(63)らが4日、市役所を訪れ、斎藤正美市長に手渡した。

 今野社長は受賞について「長年にわたり尽力してくれた地域や従業員への一つの報いになればと思う」と語り、「震災で家屋が流失した従業員もいる。復興支援としては大きな金額ではないが、生きた使い方を選択させていただいた」と述べた。

 斎藤市長は「(従業員の)8割を地元雇用し、地域経済も支えてもらっている。義援金はありがたい」とたたえた。

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