校庭の桜で作った線香どうぞ 女川高等学園生、町民らに配る 大阪・堺工科高生も協力
県支援学校女川高等学園と大阪府堺工科高定時制課程の生徒が11日、女川町のJR女川駅前で地元の桜を香料として使用した線香を配った。
香料に使ったのは、女川高等学園の校庭に咲く桜の花びら。生徒たちが集めて乾燥させた。それを線香の材料に練り込む作業は堺工科高の生徒たちが担った。線香作りには、堺市の奥野晴明堂や、堺ライオンズクラブが協力した。
配布には堺工科高から生徒1人と、女川高等学園の生徒5人が参加。町民や駅の利用者、観光客らに配った。
女川高等学園1年の阿部光加里(ひかり)さん(16)は「地元の桜が使われているので、女川のことを知るきっかけにしてもらえたらうれしい」と期待した。
堺工科高2年の木下倫瑛(みちてる)さん(17)は「東日本大震災について、写真を見たりして被害を知った。女川はかなり早い段階で復旧し、きれいな町並みになっている。敬意を込めて作った」と話した。
堺工科高定時制課程は東日本大震災直後から東北支援プロジェクトを立ち上げ、包丁の研ぎ直しや線香の寄贈、義援金送付などの活動を続けてきている。
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