(846)やがてわが真中を通る雪解川/正木ゆう子(1952年~)
春になりました。野の雪が解け、町の雪が解け、奥山の深い雪が解けていくと、川が水量を増し、ごうごうと流れて行きます。これが雪解(ゆきげ)川です。雪解川を見つめながら、この水はやがて自分自身の真ん中を通るだろうという感慨を得ました。流れの勢いや春の訪れに気分が湧き立ったのか、もしくは自分の心の中に凝り…
関連リンク
- ・(845)沢やがて名のある川へ雪間草/小泉展子(1946年~)
- ・(844)春月の家おぢいさんおばあさん/黒田杏子(1938~2023年)
- ・(843)朝寝して不思議な夢を出入りする/山田佳乃(1965年~)
- ・(842)翼なきものへ焼野の朝が来る/佐々木啄実(2004年~)
- ・(841)故郷(ふるさと)の春夕焼は弔旗なり/土見敬志郎(1935年~)