石巻市議会一般質問 3.11追悼の低音域サイレン、市が使用継続の意向
石巻市議会2月定例会は18日、本会議を開き、一般質問を続けた。今年の3月11日に低い音域に変更した東日本大震災の追悼サイレンに関して、斎藤正美市長は市民の反応を見つつ決定するとした上で、継続して低音の音源を使用したいとの意向を示した。
サイレンは毎年3月11日、防災行政無線で震災発生時刻の午後2時46分に鳴らしている。昨年まで災害時と同じ音だったが、市民から「震災当時を思い出してつらい」といった声が寄せられ、心情に配慮して音源を変更した。
斎藤市長は「市民の反応を確認しながら決定したいと思うが、今回のサイレンは多くの市民に受け入れてもらったと思っており、この音を継続して使用したいと考えている」と述べた。
市は入院診療を一時休止する見通しとなっている市立牡鹿病院について、従来通り外来診療を継続できる見込みとなったことを報告した。市立病院から医師を派遣するなどして対応する。常勤医の院長は交代する。
大規模病院などから医師の派遣を受けているが、一部の派遣元から4月以降は派遣できないとの連絡を受けた。医師不足により外来診療も一部休止する可能性があった。斎藤市長は行政報告で「患者さまや地域住民に心配と不便をかけ、おわび申し上げる。できるだけ早く従来の診療体制に戻し、安全安心な医療の提供に努めていく」と語った。
一般質問は原田豊、高橋憲悦、谷祐輔、阿部久一の4氏が登壇した。
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