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さようなら石巻・稲井幼稚園 住民ら集い、思い出語り合う 31日で閉園

元気に「まつり太鼓」を披露する園児

 31日に閉園となる石巻市稲井幼稚園(園児7人)で17日、「さようなら稲井幼稚園の会」(実行委員会主催)が開かれた。通っていた住民や小中学生など約60人が、かつての日々を懐かしみながら幼稚園へ別れを告げた。

 同市開成に4月、民営の幼保連携型認定こども園が開園するのを機に、石巻市井内保育所とともに廃止される。閉園を惜しむPTAらが実行委員会を組織した。

 参加者は幼稚園での思い出を発表したり、運動会など行事の写真が見られるDVDを鑑賞したりした。年長児6人、年少児1人が「まつり太鼓」を披露し、元気なかけ声や太鼓のばちの振り付けに拍手が送られた。

 庭にキンモクセイを植樹し、参加者は記念品として閉園の記念誌と思い出のDVDを受け取った。

 2015年に卒園した石巻市稲井中2年高橋美心(みみ)さん(14)は「通っていた頃が懐かしい。閉園は残念だが、一緒に通った同級生やお世話になった先生との思い出を胸に、今後も関係を大切にしたい」と話した。

 実行委員会の杉山昌行会長は「子どもたちには幼稚園の姿を目に焼き付けて、忘れないでほしい。子どもは地域の宝。今後も地域ぐるみで育てていけたらうれしい」と語った。

 稲井幼稚園は1981年に稲井小、稲井中に隣接して開園した。閉園式は22日の予定。

 井内保育所は16日に閉所式を実施した。

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