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能登半島地震 東松島・あおい地区会で支援ライブ 輪島塗復興に28万円寄付

客席を歩きながら熱唱するSAKUYAさん(左)

 東松島市のあおい1~3丁目自治会と連合組織のあおい地区会は17日、能登半島地震への義援金を募る音楽ライブを、あおい西集会所で開いた。市民約100人が音楽を楽しみ、能登へ心を寄せた。

 ライブでは、同市大曲浜出身で市内在住のボーカリスト・マルチアーティストのSAKUYAさんがアカペラで「翼をください」「花は咲く」の他、大曲浜の桜を歌ったオリジナル曲「桜トンネル」などを熱唱した。県内で活動する和太鼓ユニット「サムライアパートメント」が演奏と歌を披露した。

 同市大曲の無職志賀美栄子さん(79)は「初めてSAKUYAさんの歌を聴いた。大曲の桜並木が思い出せる歌で、涙が出た」と話した。

 あおい地区は2月末まで能登半島地震の募金活動を実施。東日本大震災13年を迎え、最後の募金活動として緊急ライブを企画した。

 会場で来場者に寄付を呼びかけた。集まった寄付金は、2月末までの寄付と合わせ、あおい地区会の小野竹一会長(76)が22日、輪島塗の復興のために活動する「輪島漆器青年会」に28万円を直接届ける予定。能登町には市を通じ、5万8970円を送る。

 小野さんは、能登の漆器職人が置かれた状況が、震災時に逆境にめげずに若手が頑張った同市大曲浜のノリ養殖業に重なるとし「13年前にいろいろな支援を受けた。少しでも恩返しができればという思いだ」と語った。

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