コウナゴ、今季は休漁 記録的不漁続く 暖流の流入影響か 県沿岸
石巻地方の春漁を代表するコウナゴ漁が今季は実施されず、休漁になることが19日までに決まった。近年は記録的な不漁が続いており、海水温など漁場の環境に改善が見られないことから、県小型漁船漁業部会の委員会が資源管理などを目的に休漁を決めた。
コウナゴは、石巻魚市場にはピーク時の2008年に年間約5000トンの水揚げがあったが、19年以降は深刻な不漁が続く。20、21年は水揚げがゼロ、22年は35トンにとどまった。昨年は漁獲がないまま終漁日を例年より3週間切り上げていた。
漁は例年、4月上旬~5月上旬に実施し、水揚げゼロに終わった年も出漁はしていた。魚市場によると、休漁で出漁自体がなくなるシーズンは初めてではないかという。
魚市場の佐々木茂樹社長は「コウナゴの親であるメロウドもここ4、5年、姿が見られない。不漁が続き、別の水産物を狙おうと考えている漁業者の声も聞く。市場は水揚げを待つ側なので、環境が良くなることを祈りたい」と語る。
県水産技術総合センター(石巻市渡波)は不漁の原因に、主な漁場の仙台湾に18年ごろから暖流の黒潮が流れ込んでいることを挙げる。コウナゴの餌となる動物プランクトンの量は親潮より黒潮の方が少なく、餌が不足している可能性もある。担当者は「親潮が南下しないと今の状況が続いてしまう。資源の回復も含めて、すぐに改善されるのは難しいかもしれない」と話した。
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