(850)九つはさびしい数よ鳥雲に/今井杏太郎(1928~2012年)
子どもの遊びで、「十数えよう」という場面はよくある。それでも子どもの頃は、一桁の数字の中で一番大きいこともあり、九を「さびしい」と思ったことはなかった。だが、九の次は十。一桁目は0(ゼロ)となり、位が上がってまた一からやり直し。九つは終わりの一つ前だ。ここには終わりを知る、老いの身の感慨もあるか。…
関連リンク
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