(851)うぐひすのこゑに小さく畳む紙/安里琉太(1994年~)
「うぐいす」は春の季題。実際のところ最も声を聞くのは夏。春のうぐいすの鳴き方はまだおぼつかない感じがする。でも、詩歌の世界では「梅に鶯(うぐいす)」などと言って、春を告げる鳥として詠まれてきた。掲句、「こゑに小さく」に春の明るさもアンニュイさが同時に籠(こ)もる。小さく畳んだレシートかな、ちょっと…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。