地域の課題、生徒ら探究 石巻、石巻好文館など3校で合同発表会 18テーマ披露
県教委から東部地区の進学重点校に指定されている石巻高、石巻好文館高、気仙沼高は、生徒らが総合的な探究の時間に取り組んだ探究活動の合同発表会を石巻専修大で開いた。3校の1、2年生や同大の教員ら約30人が出席。生徒同士が身近な環境問題や観光などについて発表を行ったり、質疑をしたりして交流も深めた。
16日にあった合同発表会では、各校が6グループをつくって計18テーマを発表。石巻高の遠藤千晴さん(1年)らは「カラス嫌いのカラス共存論」というテーマで、ごみ荒らしやふん害など、被害が出ている原因を探った。
遠藤さんは対処法について「被害の発生は人にも問題がある。生ごみの出し方やカラスの生態をしっかり理解し、対策を講じることが必要だ」と話した。
石巻好文館高の佐々木陽太さん(1年)らは「石巻の観光客を増やすには」というタイトルで、地域の現状と課題をグラフなどを使って説明した。
佐々木さんは「石巻という地名は東日本大震災以降広まっているが、宣伝しているものが少なく、どこに行けばいいか分からない観光客が多いのではないか」と分析した。
解決策として「市民と行政の積極的な交流サイト(SNS)活用や、宿泊先、飲食店で家族割り引きができる場所を増やすと、リピーターが増えるのではないか」と述べた。
探究活動は高校生の主体性を高めることや、生徒自身が気になった地域の課題を調べることで地域への関心や探究的な学びを深める狙いがある。
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