(853)牛死せり片眼(かため)は蒲公英(たんぽぽ)に触れて/鈴木牛後(1961年~)
作者は北海道で酪農を営んでいた。句からはこの牛が放牧されていた牛だとわかるが、現代の酪農では放牧は大変なので少数派だ。重労働でも手応えのある牛との日常を書き留めた俳句には臨場感がある。死んだばかりの牛が横たわっている。眼球は開いたままでタンポポに触れているが、何の反応もない。長く世話をしてきた牛の…
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