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学力向上へ 石巻市教委、新たに推進監を配置 自主学習支援サイト作成も

新年度の学力向上推進策などについて協議する石巻市学力向上推進委員会

 石巻市教委は、新年度に取り組む学力向上推進策を決めた。新たに学力向上推進監を配置し各校の授業改善の指導に当たるほか、児童生徒向けの自主学習支援サイト(仮称)を作成する。鹿又小が7月に自主公開する1~6年生のアウトプットの授業を教員が参観する。本年度第3回市学力向上推進委員会(座長・木村民男元石巻専修大教授、委員22人)で明らかにした。

 学力向上推進監は学力向上の推進役を担い、校長経験者を充てる。自主学習支援サイトは家庭学習のこつを伝授し、子どものやる気と達成感につなげる。

 鹿又小は教師主導の一斉授業を構造的に見直し、タブレット端末を活用した子どもを主体とした学び合いの授業を展開。2023年度の全国学力テストで国語、算数の平均正答率は全国1位の石川県(国語72%、算数67%)と同じだった。

 市教委は学力向上推進策について、23年度に引き続き標準学力調査(年2回)や市教科等指導員による授業公開(全12回)、大学教授による授業づくり研修会(年1回)、指導主事による授業モデル説明会(希望校)を実施する。保護者向けの学力向上に関するリーフレットも作る。

 3月1日にあった市学力向上推進委では23年度、市教委が教員対象の学力向上サイトや授業スライドを作成し、指導主事が模擬授業を実施したことが県学力向上マネジメント会議で先進的な取り組みと評価されたことが報告された。

 また、各校の取り組みとして、算数で学習内容を定着させる適用問題の時間を設ける学習スタイルが定着したことや、全員参加型の放課後学習でタブレット専用問題を活用したことが紹介された。

 委員からは「子どもの心に火をともすにはどうすればいいか、教師の意識改革を含めた指導が課題」といった指摘や、「児童生徒の主体的な学びを促進するための声がけが大切」といった意見が出された。

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