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外国人との共生社会づくり顕著 出入国在留管理庁、石巻市に推進賞詞 多言語アプリ導入など評価

賞詞を受け取る斎藤市長(左)

 石巻市は26日、外国人が暮らしやすい環境づくりに積極的に取り組んでいるとして、出入国在留管理庁から「共生社会推進賞詞」を贈られた。相談窓口の充実した受け入れ態勢や積極的な広報活動が評価された。賞詞は昨年2月に始まった制度で、東北の自治体が受賞したのは初めて。

 市は2006年度に外国人相談窓口を開設。21年度にはタブレット端末で通訳とビデオ通話をする「多言語映像通訳アプリ」を導入し、13言語に対応する。窓口には中国人、ベトナム人相談員もそれぞれ週1回配置し、生活や仕事などの幅広い相談に応じている。

 市は相談窓口に関するポスターやチラシを市内11カ所の商業施設に置いてPR。市民団体「国際サークル友好21」が開講する日本語教室でも周知するなど広報活動にも力を入れる。相談件数は20年度が68件、21年度が93件、22年度が107件と増えている。

 賞詞の授与式が市役所であり、仙台出入国在留管理局の沢田善明監理官ら3人が訪問。管理庁の菊池浩長官名の賞詞を斎藤正美市長に手渡した。

 沢田監理官は取材に「地域の特色を生かして積極的に周知、広報をしている。直接話せる相談員の配置も良い取り組みだ。管内の中でも石巻での相談会には多くの人が集まる」とたたえた。

 斎藤市長は「大変名誉なこと。国際サークル友好21のような団体があることも市の強み。交流人口拡大、インバウンド(訪日客)誘致を進める上でも非常に弾みがつく」と喜んだ。

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