高規格道路「みちのくウエストライン」　政府予算、石巻－新庄間に調査費　具体化へ大きく進展

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　東北地方整備局は１日、２０２４年度政府予算に含まれる東北の関連事業を公表した。石巻市と山形県酒田市を結ぶ高規格道路「みちのくウエストライン」（全長約１６０キロ）のうち、石巻市－山形県新庄市間（約１１０キロ）の調査費が盛り込まれた。今後計画の具体化に向け、県境付近などの課題を精査する。

　みちのくウエストラインは石巻市から大崎市、新庄市を経由し酒田市までを結ぶ。石巻港と酒田港をつなぎ、太平洋側と日本海側の物流活性化や観光振興、災害時の避難や復旧活動への効果が期待される。ウエストラインのうち新庄市－酒田市間（約５０キロ）は一部で使用が始まっている。

　沿線首長、議会議長でつくる石巻・新庄地域高規格道路建設促進期成同盟会はこれまで、国に早期整備を求める要望を継続。昨年８月には宮城、山形両県知事や関係団体とも要望活動を行った。

　会長を務める斎藤正美石巻市長は「道路調査の見通しに記載があったことは大きな進展。これを契機に、整備がさらに進行するよう国交省と連携していきたい」との談話を出した。

　村井嘉浩知事は「新規事業化に向けた前進で大変喜ばしい。太平洋側と日本海側を結ぶ重要な横断軸として、地域の産業や観光振興に大きく寄与するものと考える」とコメントした。