(865)蠅(はえ)生れ赤子の涙吸いにくる/中村和弘(1942年~)
「蠅」は夏の季語だが、「蠅生(うま)る」は春の季語。春に羽化したばかりの蠅だが、暖かくなって日当たりの良い所に止まっていたりする。そんな蠅が赤ん坊の涙を吸うという。新生児は泣いても涙が少ししか出ないが、生後3カ月ごろからは流れるようになる。赤ん坊に感情の出てきたサインなのだろう。夏には盛んに活動し…
関連リンク
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