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プロ人材雇用 石巻市、中小企業に助成金 県の「戦略拠点」活用し制度創設

 石巻市は本年度、「県プロフェッショナル人材戦略拠点」を活用して社員を雇用した地元企業に対する助成金制度を創設した。商品開発や生産性向上などの高い知識や経験を持つ人材の獲得を支援し、人手不足に苦しむ中小企業の経営体質強化や新たな事業展開などにつなげてもらう考え。

 対象は市内の中小、小規模企業。戦略拠点を活用して人材を雇用した企業に対し、市内への移住を伴う場合は基本給の半分を最大3カ月分(上限100万円)、移住しない場合は3分の1(上限75万円)を助成する。初年度は6件の利用を想定し、本年度当初予算に600万円の事業費を盛り込んだ。

 戦略拠点は内閣府が主導した地方創生施策で、東京都と新潟県を除く45道府県に設置されている。宮城は2015年11月にみやぎ工業会(仙台市泉区)に委託して設置。県内企業のニーズを聞き、人材紹介事業者などを介して人材採用をサポートする。

 県内企業で拠点を活用した約310社のうち、石巻地方は23社。県は昨年7月、戦略拠点の取り組み強化に向け、石巻商工信用組合など県内に本店がある5金融機関とそれぞれ協定を結んだ。

 プロフェッショナル人材の雇用に対する支援事業は、人材紹介事業者に支払う手数料の助成事業を県が設けているが、県内市町村では初めて。県の制度とも併用できる。戦略拠点の担当者は「市の制度は県内からの採用にも適用でき、活動の幅が広がる」と語った。

 市商工課の担当者は「経営の右腕となるような人材採用を支援し、地元の企業を応援したい」と話した。連絡先は市商工課0225(95)1111内線3523。

プロフェッショナル人材雇用助成金制度 - 石巻市

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