成長と好循環、実現を　石巻商議所通常議員総会　本年度事業計画など決める

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　石巻商工会議所は本年度、物価高騰が続きデフレ経済からの転換が進む状況を受け「成長と分配による好循環の実現」をテーマに事業を展開する。

　計画では、東日本大震災からの復興で残された課題の解決やＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）による生産性向上、交流人口拡大と地域資源の活用など七つの重点事業を柱に据えた。

　震災復興では、二重ローン問題解消への金融面や資金繰り支援、東京電力福島第１原発の処理水放出に伴う風評被害対応などを盛り込んだ。商談会や見本市の開催で販路拡大を図る。

　会員企業のＤＸは昨年に引き続き推進する。交流サイト（ＳＮＳ）を活用した情報発信も強化する。交流人口拡大に向けてはプロモーションビデオを制作してクルーズ船や観光客の誘致につなげる。北上川を生かした「かわまちづくり」の推進とイベント開催、飲食店マップの作成などにも取り組む。

　本年度事業計画と予算は３月２９日に開かれた２０２３年度通常議員総会で承認された。青木八州会頭はあいさつで「株価は上がっているが、地元経済は人手不足が起きている」と述べ、事業への理解を求めた。

　総会の後、宮城復興局の中村健一局長が県内の復興の現状について講演した。