桜も笑顔も満開 石巻地方、お花見ピーク 好天恵まれ多くの人出
石巻地方で桜の花が見頃を迎えている。昨年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行して以降、初めて迎えた花見の季節。石巻市日和が丘2丁目の日和山公園では、満開の花が来園者の目を楽しませている。
好天に恵まれた13日は、多くの家族連れなどが公園内を散策したり弁当を広げたりしながら桜を眺めていた。同僚たちと訪れた石巻市蛇田の会社員伏見さおりさん(52)は「天気が良い日に集まれて良かった。普段は変わらず感染防止に気を付けて仕事をしているけれど、今日は屋外なのでマスクをせず楽しめる」と笑顔で話した。
市は14日までを観桜期間とし、週末はライトアップを実施。14日も行われる予定で、時間は日没から午後9時まで。公園周辺には臨時駐車場を115台分用意している。
奥松島クラブハウスで「桜まつり」
桜の花を眺めながら和太鼓演奏などを楽しむ第3回奥松島桜まつりが13日、東松島市野蒜の商業施設「奥松島クラブハウス」周辺広場で始まった。14日まで。
会場周辺ではヨウコウザクラやヤマザクラが来場者を迎え、13日は地元の鳴瀬鼓心太鼓、名取市の閖上太鼓保存会が演奏。フラダンスなどのパフォーマンスもあり、キッチンカーや出店が6店並んだ。石巻市大街道西の自営業日野幸子さん(73)は「初めて来たけれど、太鼓はやっぱり迫力があっていい」と話した。
近くの奥松島運動公園体育館では第1回みちのく大太鼓コンテストが同時開催され、参加者が腕を競った。
参加する太鼓団体や地元有志などでつくる実行委員会が主催。クラブハウス支配人の門脇善行実行委員長(42)は「100年続けようと始めた祭りで、少しずつ認知してもらってきているのかなと思う。街に定着し長く愛されるイベントにしていきたい」と語った。
14日は県内や北海道などの太鼓団体や13日のコンテスト優勝者による演奏が予定されている。午前11時~午後4時。
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