色彩模様いしのまき <紫> 里山に華やぎ、春の妖精 カタクリ(東松島市野蒜)
愛らしい花がうつむくように咲く。東松島市野蒜地区の「復興の森」には、遊歩道の脇にカタクリが群生する。薄紫の花びらが木漏れ日を受けて輝くと、枯れ木や落ち葉の中でそこだけが色づく。
復興の森は、東日本大震災の防災集団移転促進事業で整備された野蒜ケ丘地区の裏手に広がる。2020年に亡くなった作家で環境保護活動家のC・W・ニコルさんらが呼びかけ、手つかずだった雑木林を多様な動植物が生息する里山に育てた。子どもたちの自然学習の場にもなっている。
カタクリは開花まで7~8年かかる。地上に姿を現すのは1年のうち1カ月ほどで「春の妖精」とも呼ばれる。里山の美しい季節がまた巡ってきた。
関連リンク
- ・色彩模様いしのまき <白> 2度の復元、復興の象徴 旧石巻ハリストス正教会教会堂(石巻市中瀬)(2024年3月31日)
- ・桜も笑顔も満開 石巻地方、お花見ピーク 好天恵まれ多くの人出
- ・半導体企業の誘致へ 東松島・産業用地2地区 市、民間開発を公募
- ・成長と好循環、実現を 石巻商議所通常議員総会 本年度事業計画など決める
- ・飲酒運転根絶しよう 飲食店回り、呼びかけ 石巻地区安協東松島支部など