閉じる

桃生茶、急須なしでもおいしく 紙コップ内に茶葉セット 石巻・あさひ園で販売

緑茶(左)とほうじ茶(右)の2種類のリーフティーカップを手にする林マネージャー

 「お茶のあさひ園」(石巻市旭町)を運営するファーム・ソレイユ東北(同)は、急須なしで日本茶が味わえる「石巻桃生茶オリジナルリーフティーカップ」の販売を始めた。紙コップ内にあらかじめ茶葉がセットしてあり、お湯を注ぐだけで桃生茶を手軽に楽しめるのが特長。「緑茶」と「ほうじ茶」の2種類があり、同社は「茶葉の消費を促し、希少性の高い茶畑の保全につなげていきたい」と強調している。

 近年、全世代で急須離れが進み、茶葉の消費が落ち込んでいる現状を踏まえて商品開発した。お湯さえあれば「いつでも、どこでも、いれたて」の本格的な日本茶を楽しめる。

 15日から販売しているリーフティーカップは、同社の主力商品である石巻市の桃生茶を原材料に使用。茶葉の充填(じゅうてん)と紙コップ資材の製造は、包装資材メーカー吉村(東京)に依頼した。

 急須で入れる日本茶のように2煎目、3煎目まで味わいの変化を楽しむことができる。同社外商部マネージャーの林隆史さん(33)は「会議やイベント、旅行、アウトドア、見舞い、土産など、いろいろな場面で使ってほしい」と呼びかける。

 「緑茶」に使用する茶葉は、カップでもまとまりのある味わいを出し、茶の色を鮮やかに抽出しやすくするため新たにブレンドしたものを使用。「ほうじ茶」の茶葉は自社で加工したものを使用し、棒(茎)の部分を多く入れている。カフェインが少ないので、女性や子どもにもお勧めという。

 同社は同市桃生町の鹿島茶園から原材料を購入している。林マネージャーは「藩制時代に伊達政宗が茶の栽培を奨励した歴史もある桃生茶を守っていくことは、日本茶を扱う弊社の大切な使命だ」と話す。

 商品に貼付するシールのデザインに「むすび丸」を採用し、県内産の原材料を使用した商品としてPRが可能となっている。

 緑茶、ほうじ茶とも3カップ入りで980円。お茶のあさひ園で販売している。連絡先は0225(22)2887。

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ