地震、津波に備え 女川小中が合同訓練 最適な避難、確認
災害時に最適な避難行動を取る力を子どもたちに養ってもらおうと、女川小(児童210人)と女川中(生徒108人)は18日、下校時間帯の地震、津波に備えた合同避難訓練を実施した。
午後3時過ぎに地震が発生し、大津波警報が発令された想定で行った。
地震発生を受け、校内にいた子どもたちはその場にしゃがみ、ランドセルや腕で頭を守った。この後、大津波警報の発令を伝える町の防災行政無線を聞き、校庭など最寄りの高台に急いで逃げた。避難する際は中学生が下級生に「こっちに逃げよう」と声をかけて誘導するなど、連携の重要性も確認した。
児童生徒は前日、抜き打ちでの訓練も体験した。手で頭を覆い姿勢を低くしたり、フェンスやポールなど高さがある物体から離れたりするなど、それぞれ身を守る行動を取った。訓練後は地域ごとに顔合わせや避難経路の確認をし、翌日の訓練に生かした。
同中3年の高橋莉生さん(14)は「より安全な方に小学生を誘導しようとしたが止められなかった。本番なら取り返しが付かないことになるので、訓練から声をかけられるようにしたい」と話した。
同小中では5月にも保護者への引き渡し訓練を実施する。
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