東北社会人サッカーリーグ1部、28日開幕 コバルトーレ女川、JFL復帰へ気合十分
東北社会人サッカーリーグ1部が28日に開幕する。コバルトーレ女川は女川町のWACK女川スタジアムで午後2時から、「盛岡ゼブラ」(盛岡市)と戦う。目標は2018年以来の日本フットボールリーグ(JFL)への復帰。初戦から4戦はホームゲームが続く。選手たちは気合十分で、開幕ダッシュに向けて熱を高める。
チームは昨シーズン、16勝1分け1敗で勝ち点は首位と並んだが、得失点差で2位に終わり、JFL昇格を逃した。今シーズンは新加入選手4人を含む計25人で挑む。昨年より4人少ないが、結束力は高く、安定して力を出せるチームに仕上がったという。
■新たな歴史を
加入から9シーズン目を迎え、4季連続で主将を務めるDF黒田涼太選手(33)は「開幕戦は負けられない一戦だが、(JFL昇格を決める)11月の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ決勝への通過点。リーグ優勝して女川の名を全国に知らしめ、歴史に新たな1ページを刻みたい」と意気込む。
チームは1月から本格的な練習を開始。練習では厳しさを求め合う一方、オフには選手同士のコミュニケーションを深めることを意識し、一体感を高めた。試合では監督や選手が「大丈夫」と声を掛け合い、劣勢でもポジティブな雰囲気を保てるという。
開幕からホームゲームが続き、チームはサポーターや住民の後押しを期待する。黒田選手は観戦をより楽しむ方法として、試合前のアップを見てほしいと言う。「選手の調子だけでなく、試合とは違う表情を見ることができる。お昼ご飯を片手に、選手の魅力を発見しに来てほしい」と呼びかける。
■優勝を目指す
葛野昌宏監督(48)は「積み上げてきた力は昨年の同時期より格段に上。優勝を目指す。観客に楽しんでもらえるのが1番。点を取り、ひたむきに戦う姿を見せる」と話す。
開幕戦前には、昨年引退した元MF小川和也選手の引退試合を午前10時半から行う。20分ハーフで、OBやクラブのアカデミーに所属する選手たちが出場する予定。試合開始前には引退セレモニーもある。
<試合日程>
【第1節】4月28日午後2時(女川スタジアム)
盛岡ゼブラ
【第2節】5月5日午後2時(女川スタジアム)
七ケ浜サッカークラブ
【第3節】5月19日午後2時(女川スタジアム)
FC La Universidad de Sendai
【第4節】6月2日午後2時(女川スタジアム)
富士クラブ2003
【第5節】6月9日午後2時(盛岡市いわぎんスタジアム)
FCガンジュ岩手
【第6節】6月16日午後2時(松島運動公園多目的広場)
みちのく仙台FC
【第7節】6月23日午後2時(女川スタジアム)
一目千本桜FC feat.S.U.F.T
【第8節】6月30日午後2時(女川スタジアム)
ボゴーレ.D.津軽FC
【第9節】7月7日午後1時(青森県平川市陸上競技場)
ブランデュー弘前FC
【第10節】7月14日午後0時半(岩手県営運動公園第一)
盛岡ゼブラ
【第11節】7月21日午後2時(七ケ浜スタジアム)
七ケ浜サッカークラブ
【第12節】7月28日午後2時(仙台大グラウンド)
FC La Universidad de Sendai
【第13節】9月8日時間未定(場所未定)
富士クラブ2003
【第14節】9月15日午後2時(女川スタジアム)
FCガンジュ岩手
【第15節】9月22日午後2時(女川スタジアム)
みちのく仙台FC
【第16節】9月29日午前11時(仙台大グラウンド)
一目千本桜FC feat.S.U.F.T
【第17節】10月6日午前11時(青森県弘前市東奥義塾高)
ボゴ-レ.D.津軽FC
【第18節】10月13日午後2時(女川スタジアム)
ブランデュー弘前FC
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